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劇症型溶血レンサ球菌感染症は怖いですよ2024年8月16日

こんにちは。富家病院 検査科の松井です。

ここ何ヶ月かで、新型コロナウイルス感染症と同時に

劇症型溶血レンサ球菌感染症も話題になっています。

原因菌は、咽頭炎やとびひなどよく耳にする溶レン菌と同じですが、

その菌が粘膜を通って侵入し、さらに奥の組織や、血管に入ると血流にのって全身に広がります。

「人食いバクテリア」と呼ばれるだけあって、非常に怖い感染症です。

7,8年前の学会でこの菌の症例について発表があり、

感染した箇所は短時間でどんどん壊死(組織が死んでしまい腐ってしまう)して、

どんどん切断するしかないと言っていたのを今でも覚えています。

恐らく現在は、この菌について知名度が上がり、適切な治療が早く始められていると思います。

顕微鏡で見ると真珠のネックレスの様に丸い菌が繋がって見えます。

この時期、山や川に行くことが多く、ケガをすることもあると思いますし、

風邪かと思って咽頭痛を我慢していたら、劇症型溶血レンサ球菌感染症になっていたなど

あり得ますので、ひどくなる前に早めに医療機関を受診しましょう。

カテゴリー:富家病院

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