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ナラティブ・ホスピタル2019年5月15日

こんにちは。

 

富家病院新館2階病棟のクラークの永田です。

 

 

今日は『ナラティブ・ホスピタル』の一部の紹介です。

 

 

 

「何かしてあげたい」思いを思いのままで終わらせない

ある時、脳梗塞の患者様を担当することになりました。本人の状態はかなり悪く

延命的なケアはしてほしくない、という希望を叶えるためにメディカルホームに

入居してきた方です。

ベッドに寝たきりの状態で口からものは食べられず次第にやせ細っていくのを見ていくばかりでした。本人の希望だからという理由でそのまま見送ることが最適解であり、それで

いいのだ、と考えていたかもしれません。

しかし加藤氏はその患者を人として見送ってあげたいと思いました。家族や本人の会話からその患者が寝たきりになる前は、コーヒーショップでコーヒーを飲みながら人を眺めているのが好きな人だったことを知り、綿にコーヒーを浸したもので口を湿らせてあげました。コーヒーを味わった数日後に亡くなりました。患者とのお別れは悲しい瞬間ですが

患者のそのコーヒーを味わったときの笑顔の写真を家族に渡すことができたのは純粋に嬉しいことでした。

 

 

 

『ナラティブ・ホスピタル』ぜひ読んでみて下さいね!

 

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