ナラティブ・ホスピタル
患者は入院前の人生があり、入院すれば、そこからの日常がスタートします。
入院患者それぞれの「人生最期」を過ごす場所として当院を選択し、
そこで静かに年をとるだけ、という展開は、何とも味気なく、かつやりきれないものを感じると思います。
それを、我々医療現場が、その人の「人生最期」に何ができるのかを常に考え、
決められた役割のみならず、一歩踏み込んだ医療=関わりが出来たら、患者にとって、
最期のストーリーが読み応えのあるものに変えられると感じます。
この本は、ナラティブノート記入への落とし込み、意識改革の過程が記されています。
決して強制せず、意識を変えることは、決して容易なことではありません。
が、前進していく気持ちを忘れず、まずは実践、と行動に移していった様子が手に取るようにわかりました。
富家病院の理念は「されたい医療、されたい看護、されたい介護」。
当院に勤務してまだ日も浅いですが、少しずつ身に付けていこうと思います