こんにちは。富家病院 検査科の辻です。
今日は、「ナラティブ・ホスピタル」の一部を紹介します。
「1人の患者さんをみていくうえで、その人の病歴だけではなく、その人の今までの人生の
<物語>を知ろう。そして、これから患者さん、家族、病院スタッフでその人の<物語>
をつくっていこう」
患者さんに関して、治療に必要な生活歴や習慣、家族構成などのデータを押さえることは
当たり前のことですが、ナラティブのアプローチではもう一歩踏み込んで、その人の歴史を知ろうとします。
その人の人生に参加し、関わっていこうという姿勢です。
その人についての関心や気づきを共有することで、親しみや興味が湧いてくるのです。
寝たきりだったり、体の自由が利かなかったりして、思うようにコミュニケーションすら
取れない患者さんも少なくありませんが、その人が今までどう生きてきたのかを想像することで、
医療人としてのもてなしの心を常に思い出し、日々仕事に取り組んでいきたいと思います。
ぜひ一度読んでみてください。