こんにちは!
透析室クラーク原です。
今日は、ナラティブ・ホスピタル第5章より一節を紹介したいと思います。
加藤氏はその患者を人として見送ってあげたいと思いました。家族や本人の会話から、その患者が病気で寝たきりになる前は、コーヒーショップでコーヒーを飲みながら人を眺めているのが好きな人だった、ということを知り、人生でそういう楽しみを持っていた人に最期に何をしてあげられるだろうかと考えた加藤氏は、「コーヒーを飲ませてあげたい」と思いつきます。そして、綿にコーヒーに浸したもので、ベッドに寝たきりのその患者の口を湿らせてあげました。
加藤氏は、その瞬間に見せたその患者の笑顔は今でも忘れられないといいます。ナラティブを通したアプローチからくる発想があったからこそ、加藤氏は得がたい感動を経験することができたのです。
私たち富家病院スタッフは、この人には何をしてあげたら一番喜んでもらえるだろうかと、患者様一人一人に寄り添い仕事をしています。
第5章では、現場のスタッフのナラティブホスピタルとの出会い、そしてどのように仕事への想いを変えていったのかの事例が紹介されています。
是非、読んでみて下さい。新たな発見があるかもしれません!