年改まり初めての担当となりますグループホーム鶴ヶ岡苑 田中隼人です。
1月も早々に後半を迎えたころ、職員より一名のコロナ陽性者がでることとなりました。
早急にユニットの隔離、換気・殺菌消毒の強化、防護の重装化を行い、
接触の多かった入居者様各位におかれましては連日のPCR検査を実施致しました。
幸い入居者様及び他職員への感染は認められず、拡大の懸念は免れることができました。
オミクロン株の感染力は従来のものと比較にならないほど強く、
最低限の日常生活においてでさえいつ罹患してもおかしくありません。
重要なことは感染に対しいかに対応し、かつ感染者へフォローを行うかではないかと思います。
かつてデルタ株が猛威を振るったとき、フランスでは自宅待機を余儀なくされたアパートの住人に対し、
近隣の住民が窓から籠を上げ下げして食料品等を支援していました。
また、中世にペストが流行した際には発生した村の住民が村境に必要な物資を記したメモと金銭を籠に入れ、
隣村の住民に買い物の代行を依頼しました。いたわりと信頼が彼らにはあったのです。
アメリカの著述家レベッカ・ソルニットは「災害ユートピア」という現象を発見しました。
人間は人種・地域・出生・宗教等を問わず、大きな災害に見舞われると互いに協力しあい、
より困窮した人に手を差し伸べようとする楽園が生まれる、と彼女は述べています。
このブログが掲載されるころには、きっと元のグループホームに戻っていることと思います。
そうしたらまた18名全員がひとつところに集まることができるでしょう。