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富家在宅リハビリテーションケアセンター居宅介護支援室の山下です。

 

皆さんは、ケアマネージャーの仕事というとどういうイメージでしょうか?

「介護保険の専門家で、困ったことの相談に乗ってくれる人」という感じでしょうか。

 

ケアマネージャーは、ご自宅に訪問してご本人様やご家族様と話し合いながら、介護保険サービスを調整する仕事をしています。

生活の場である、ご自宅にお伺いさせていただくときは「お邪魔させていただく」という意識で臨んでいます。

 

普段生活されているお部屋には、過去に表彰された賞状が飾られていたり、結婚当時の懐かしい写真が飾られていたり、趣味の楽器があったりして、訪問することでその方の人生に触れることができます。

 

介護が必要な状態になると、「怪我をさせたくない」「病気を再発させたくない」と周りの人はついつい過保護になってしまいます。

ご本人様を大事に思っているからこそ良かれと思って、いろいろ先回りして動いてしまうことがあるかと思います。時には、心配のあまり『籠の中の鳥』のようにしてしまうことも・・。

私自身、自分の意見を押し付けたり、サービスの押し売りをしていないか、ご本人様不在のままで話をしていないか、ふと振り返るのは、ご自宅のお部屋で何気なく目につくその方の生活が感じられるものを目にしたときです。

 

新人ケアマネージャーとして足りないことだらけですが、日々勉強させていただき、その方らしい人生を生きていけるよう支援していければと思っています。

富家病院デイケアでは様々な創作活動をしています。

切り絵、木工、ビーズ細工、編み物…当然のように作品たちが生まれます。

その中から、今日はとっても素敵な冬のお供をご紹介♪

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モヘア調のマフラーです。

約40メートルの毛糸を使用して所要時間は4時間程度。編み初めこそ

手間取ったり解き直したりして時間が掛かりましたが…手馴れてからは

まさに周りが見ている間にも長さが伸びていくかのようなスピードで

編み上がっていきました。

出来上がる前は「早く仕上げなきゃ。」と、仕事に追われるかのような

張りつめた空気が流れていましたが…いざ出来上がったマフラーを前に

した時は「自分でもこんなマフラーが作れた!」という、自信に溢れた

素敵な達成感が生まれました。

 

日に日に出来る事が増えていく。

できないと諦めるのではなく、とりあえずやってみる。

 

次の挑戦は?期待しています。

カテゴリー:デイケア

荒野のTさん2015年2月25日

こんにちは 富家病院臨床心理室です

 

今日はご入院中のTさんとのお話しをご紹介します

 

Tさん「西部劇よく見たなぁ」

私  「荒野の七人とかですか?」

Tさん「荒野の決闘は見たな。何回も見たよ。

ヴィクター・マチュアね、精悍(せいかん)な大男でね」

 

Tさんがあまりにも良い表情でお話してくださったので、気になって調べてみました。

たしかにヴィクター・マチュアは身長188cmもあって、胸板も厚いガッチリ体型の二枚目俳優だったみたいです

 

せっかくなので、写真を印刷してご本人のもとへ。

Tさん「お~、いいねぇ。だーい好きなんだよこれ、ありがとう。」とわざわざ他のものをどかして、ベッドから一番見やすい場所に張ってくださいました。喜んでいただけて嬉しいですね。

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さらにTさんは、「ヴィクター・マチュア。いいよなぁ西部劇」と改めて満面の笑み。

ヴィクター・マチュアは、美女に追いかけられたり、病気にも関わらず仲間のために決闘に加勢する役柄なんだとか。

 

もともとの雰囲気や声がダンディなTさんですが、なんだが西部劇の俳優さんに見えてきました。今後の活躍に期待です!?

カテゴリー:富家病院

その日の失語症デイは一般デイの方達と合同で始められました。

失語症の方達が時々一般デイの方と一緒になると思わぬ交流が生まれ、新鮮な出会いが経験できます。

全失語のF氏はしつらえられたコーナーに座ってじっと皆さんの様子をご覧になっていました。

すると何時もマイペースで自分のことに忙しい一般デイの同じ年恰好のGさんは きっかけがあれば話しかけたくてF氏をちらちら見ながら、熱心にお向かいの方や介護士に語りかけます。

また同じく一般デイの 普段は誰のそばにも行かず、一人ごとのように何か言いながらフロア中を歩き回ってご自分の仕事に忙しいH嬢は 椅子を運んできてF氏のお隣りに黙ってじっと座っています。

みんなでCDの歌のメロデイーを聞いてカルタを取るゲームが始まるといつもは席につかないH嬢は、皆さんの中に座ってそれはそれは熱心にカルタ取りに参加されました。

あちらのコーナーではFさんが正しい絵カードを示されると恥ずかしそうに微笑みながらうなずかれます。

そしてお食事の時間になると、外を見ながら静かに何時ものように食べ始めたF氏.その横に、静かに椅子を並べて同じように外を眺めながらお食事をとられるH嬢。

それはそれは いい風景でした。

Fさんの存在に 何かいつもと違ったG氏の言動、そのオーラに魅せられたH嬢、失語症のF氏がそこに座っていて下さることがとっても大きなことなのでした。

言葉よりももっと強くて暖かくて安心なものをF氏は発していらっしゃったのですね。

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こんにちは。メディカルホームふじみ野です。

明日は同じ住まいの入居者さんが・・・・

お引越ししてしまう日☆なので、フロアの皆さんでお別れ会を行いました。

その方は、お洗濯物をたたんでくれたり・・・新聞を折ってくれたり・・.・

ご機嫌ななめの方が居たらそばに行ってなだめてくれたり・・・

時には、スタッフの相談や恋話♡までも⁉

聞いてくれて・・・

「みんなのおかあさん」的な存在のやさしい笑顔の入居者さんでした。

 

そんな方が、ホームから居なくなってしまうのはとても寂しいけれども・・・

家族が住んでる近くにお引越しするのはとても喜ばしい事!!

最後は涙も混ざってのみんな笑顔で終わる事が出来ました。

さいごに・・・・

主役のやさしい笑顔が見られて私たちもほっこり(*^。^*)な気持ちになりました。

100通りの人生2015年2月21日

こんにちは。富家病院相談室です。

当院へ入院された患者様の生活歴を伺うと、

10人いれば10通りの、100人いれば100通りの人生があるんだな、といつも感じます。

 

このナラティブブログでもそう。

体が思うようにならなくても、毎日体がしんどくても、生活していくこと。

自分しか持っていないもの、自分に与えられたもの、とにかく今 自分にあるものを背負って生きている患者様・利用者様の毎日が綴られていて、あらゆる自分を受け入れていく強さに感嘆してしまいます。

 

患者様の今だけを見るのではなく、その方の生きてきた過程に思いを馳せることが大切で、その方の人生を理解することはできなくても、少しでも近づけるよう寄り添ったケアができるようこれからも努めていきたいと思います。

カテゴリー:diary

「お買いもの」2015年2月20日

こんにちは。富家在宅リハビリテーションケアセンターデイケア室です。

 

デイケアでは様々な外出レクを行っています。

昨年は桜の季節にはお花見ツアー、秋には航空公園へ遠足。

また、日常から近くの公園へ散歩に出かけたりもします。

 

他にも「買い物」に出かけてもらうこともあります。

 

デイケアで使用する様々な備品をスタッフが買いに行く時に利用者様も一緒に行ってもらいます。この日は近くのホームセンターへ行きました。

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ただスタッフについてきてもらうだけではありません。

広い店内から購入する商品を利用者様に探してみつけてもらいます。

 

「店員さんに聞けば早いんじゃないのかしら?」とのご意見。

ごもっともなんですが、あえてそれは最後の手段として自力で探してもらいます。

 

広い店内なので捜索は難航するかと思われましたが案外あっさり商品を発見。

「以前はここに頻繁に来てたからねぇ~」

 

よくよく話をしてみたらここのお店の事はスタッフより詳しく知っていました。

 

ちょっとした外出なのですが気分転換にもなるようで皆様喜んで出かけてくださいます。

大切な仲間2015年2月19日

こんにちは。

富家病院デイケアセンターです

今日はデイケアの大切な仲間をご紹介いたします

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13匹のメダカです。 ご利用者様にお世話頂き毎日げんきに泳いでいます

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春になったらきっと家族がふえるのでみんなで楽しみにしています

お時間があったら可愛いメダカ達に合いに来てくださいね。

カテゴリー:デイケア

Tさん2015年2月18日

透析をやらなくてはならない事を理解してくれいるTさんと新井Nsのナラティブを紹介いたします。

病気のせいで発語がうまくできませんが、話したい事はある程度私たちスタッフもわかるようになってきました。

ある日なんとなく落ち着かない様子のTさん。話しかけると、
「今日は、透析の日じゃないのに何で透析している・・・(怒)。」

予想していなかった発語だったのでビックリ!!

いえいえ今日は透析ですよと伝えると、”えーっ”という表情のTさん。その顔を見て笑ってしまった私。ごめんなさい。

でも、私の話をきちんと聞いてくれて、納得してくれた様子にちょっと安心。喜怒哀楽を見せてくれてうれしいです。たくさん会話できるようにしましょうネ!!

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カテゴリー:富家病院

失語症デイの朝2015年2月17日

朝の挨拶の司会はその日の出席者の中から決めます。

「私がやりましょう」と言ってくださる方もあれば

STと目があった人が「お願いします」と言われてしかたなくやる日もあります。

DさんはSTに助けられながら書かれた文字と名前を読むのが精いっぱい。

「今日の日付を言ってください」のあとに「00さんどうですか?」

と司会者が指名するのですが、名まえを読むのも誰かを選ぶのも大変・・・横からEさんが助け舟。

「じゃあ、みんなで言いましょう。」「へいせい・・」

次にDさん「‘今日は何の日‘を読んでください」といってから

また「00さん読んでください」と誰かを指名しなければならなくて 立ち往生。

すかさずEさんが「これもみんなで言いましょう」。STが棒でボードの字を示すとみなさんは「今日は何の日  00の日」と声を出して読み上げます。

 

こんな日もあります。司会者が「お名前を呼びますから返事をしてください」と読んでから 急に隣の方を指さして「じゃあ自分で御願いします」と。指をさされた方は「00です」隣の方も「00です」次々自己紹介。名前を言うのが大変な方はご自分の名札を指さしてSTが「00さんですね」と言うと指でOKサインを出しみなさんを見渡してにっこり。誰も困り切ってしまわない。なんとかなる。仲間だから。そんな空気を確認する朝の挨拶の時間です。

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