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大運動会2015年11月17日

こんにちは。富家リハビリセンター川越です。

10月14日(水)大運動会が開催されました。紅白のチームに分かれてみなさん頑張ります。

 

選手宣誓から始まり、利用者様の競技・職員の競技・応援合戦と盛りだくさんのプログラムで行います。利用者様の競技は、玉入れと足踏みリレーとストローで輪ゴムリレー。皆さん負けまいとお顔は真剣そのもの。いつもは「競争なんて・・・」と涼しい顔をしていらっしゃる方もこのときばかりは「がんばりましょう!」と目が輝いています。

 

職員の競技や応援合戦では、白チームは柔道着に身を包み、紅チームはチアリーダー風にミニスカートになって、コスプレも披露! めっちゃ笑えます!

 

最後には紅白の勝敗が決まり、表彰式です。最優秀選手賞を手にする方もいるんですよ。

 

とにもかくにも川越の運動会は大盛り上がりで終わるわけですが・・・。

利用者さんは心地よい疲労感に「楽しかったよ」と。そして職員は何を張り切ってしまったのか、筋肉痛になりながらも楽しい運動会を催せた事にほっこりしながら、家路に着きました。

 

来年の運動会でまたまた面白いことをしようと頑張ります!

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失語症グループの特徴はご利用年数の長短に関係なく、お一人一人の個性がよく出ていて面白く、時々STや職員をしゃきっとさせてくださることです。

たとえばDさん。

この日は先日 磁器に絵を張り付ける教室をDさんの奥様が職員に紹介して下さったことが話題でした。

ポーセラーツというのだそうです。Dさん、蚤の市と漢字で紙に書き、ボードに水上と書かれる。

みなかみ?違う、この教室や展示の場所を知りたがっているNさん「水上公園じゃないか?」Dさん「そうそう」STを振り返って「早く分かれよ」とばかりに「うっ」とSTを振り向き一喝。

こんどはなにかパソコンで調べていますが見つからずSTを指さして調べろと。何を調べればいいんですか、ああですか、こうですか・・・にまたまたDさん,

「かっ」とSTを一喝。最後に蚤の市の開催場所と時間だと解ってSTがその画面を出すと「もっと早く分れよ」と、あきれるDさん、分ってほっとするNさん。STに向かい苦笑しつつ首を振るおふたり。又またお詫びするST。

 

どんなときにもあきらめないどころか、STがわからないことに、イライラしながらも目的を達成していくDさん、その日の午前中は介護体験の学生さんが来たので、将来はなんの先生になる?という質問などでゲームをしました。

Dさんに「なんの先生になりたかったですか?」と聞くと上を指差し「ちょう」と。そんな学科、あったかしら と思いながらST「校長先生ですか?」にうなずくDさん。国語や社会などを想像していた皆さんもこれには大拍手。

このように、失語症になっても意志が強く、ご自分の目標に向かってたゆまぬ努力をしていくDさん。失語症デイの一日は今日も個性がいっぱいの御利用者さんとSTや職員との熱~いやり取りが続きます。

 

元料理長のDさんのおやつ作り

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ある介護士の休日2015年10月20日

こんにちは。富家リハビリセンター川越です。

 

今回はある介護士の休日の出来事をご紹介します。

 

とある某日。お相撲好きの友人と両国へ行こうじゃないかと急に思い立ち、出かけてきました。久しぶりに電車に乗って両国まで。1時間程で着いたでしょうか。

皆さんご存知ですか?駅には元横綱と現横綱の大きな写真が天井から下げられていてまずびっくり。あまりお相撲に興味の無い私も、「へぇ~」とびっくり!とにかくでっかいんです!その大きさにお相撲さんって大きいんだなぁとヘンに感心してしまいました。

 

さて国技館はと言うと、場所中で無いのでお休み~。しっかり門が閉ざされていました。残ねーん!今度は場所中の立ち寄りたいと思います!

 

そうして最後に「ちゃんこ鍋」

朝夕なんだか涼しくなってきたこの頃です。そろそろお鍋が恋しくなりますよね。

両国駅前のお店でおいしい「ちゃんこ」いただきました。もう満腹になって大満足でした。

次のお休みの予定も考えて・・・リフレッシュした一日になりました。

このリフレッシュが次の日の良い仕事につながるのでしょう。

またどこかへ出かけたらご紹介しますね!

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サプライズ!!2015年10月6日

こんにちは。

富家リハビリセンター川越です。

 

当施設では毎月何組かのボランティアさんに来て頂いていますがその時の事です。

 

今回はクラッシックギターの方々が童謡や懐メロを披露して下さいました。その中に全盲でギターを奏でる方がいました。なんとその方は・・・

1996年のアトランタパラリンピック、「柔道」の金メダリストだったのです。サプライズでその時に受賞した金メダルを持ってきてくださり、利用者の皆さんの首にかけてくださったのです。金メダルを見ることも、もちろん触る事も初めての方ばかり・・・。

「これはいい冥土の土産になった~」なんて声が出るほど、利用者さんは大変喜ばれました。

ギター演奏に加えこんなサプライズにただただ驚いてしまい、スタッフも思わず手が震えるほど感動してしまいました。

 

2020年の東京オリンピックの金メダルはどんなデザインになるんでしょう。メダルが俄然気になっちゃうこの頃になりました!

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こんにちは、富家リハビリセンター川越です。

 

暑い夏も終わり過ごしやすい秋になりました。

秋といえば、“食欲の秋”ということで、今回は富家ファームで採れたじゃがいもを使いクッキングレクリエーションを行いました。

メニューは、ポテトサラダ・冷やし麺・フルーツヨーグルトです。

利用者様にメニューをお伝えすると、女性利用者様達が目を輝かせ「私じゃがいもの皮むきくらいならできるわよ」「切る物あるなら持ってきて始めよう」なんて次から次と声がかかり、説明もそこそこにクッキングが始まり、あっという間に手際よく完成!

全員で作った昼食は本当に美味しく、いつも以上に会話も弾み楽しいクッキングレクリエーションでした。

富家リハビリセンター川越では今後もみんなで楽しむ企画といたしまして、10月には運動会も予定しております。

ぜひ、お時間のある時ふらっとお立ち寄り下さいませ。

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こんにちは。富家リハビリセンター川越です。

 

今回は我がデイサービスで収穫できた「かぼちゃ」の事をお知らせします。

 

その名は 本名「バターピーナッツ」(私の中では「ひょうたんかぼちゃ」と

呼んでいますが・・・) 見てのとおり、形はひょうたんそのものです。

煮物にするより、スープに適しているとかで、スイーツにも向いていそうな予感。

早速、かぼちゃプリンにしてみました。繊維が多くて身体にも絶対に良さそう!

この秋は、なんだか きれいになっちゃうかも・・・!?

 

実は9月に参加させてもらう予定のフリマで、この「バターピーナッツ」(かぼちゃだけど・・・)を販売いたします。楽しみですねぇ~!

いくつかレシピもつけて販売する予定なので、きれいになりたい方~ぜひぜひお求め下さい。

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夏祭り2015年9月1日

富家リハビリセンター川越の夏祭り。

今年はお盆の真っ最中。御利用者さまは例年より多く、御神輿、射的、スイカ割、盆踊、と皆さん大いに楽しんでくださいました。

その準備から後片付けまでも御利用者さんたちが大活躍でした。

まず恒例の御神輿登場。これは5年ほど前に、元大工の御利用者さまが、枠と担ぎ棒を作ったものを毎年使っています。

本体はみなさんが色を塗り、今年は元書道家のRさんが書いてくださった≪祭り≫の文字を屋根に貼り、そこからビール缶をぶら下げ、お花紙を折って枠の周りにたくさんのお花を飾りました。製作開始から約2週間でした。

担ぎ手も4人のうち3人は失語症の御利用者さん、祭り太鼓は毎年、衣装もご持参のEさん。始まりとおわりにこの太鼓の音が響くと、夏だなー、という気がします。

もう10年近く前になりますが、ゆかたを出して帯を締め、初めて着て出ていった時に一見して「それじゃだめだ、だめだ」と先のEさんが前の裾を指さしておっしゃったこと、今94歳になられるDさんがきちん帯を直してくださったこと、などが思い出されます。

射的の時間。見事に的に当てた方々に渡す景品。その中のかわいいうちわ。朝夕、根気よく色を塗ってくださったのもご利用者さまたち。

スイカ割のスイカはなんと富家ファームでとれた10数個の中の2番に大きなスイカです。去年は熟すのを待つうちにありに食べられてしまい、今年も一番大きいのはカラスに食べられてしまいました。

でも真ん丸なスイカが畑の葉の間に座っているのを発見した時の喜びは忘れられません。

盆踊は炭坑節と花笠音頭。花笠を皆さんに持っていただき文字通り、ご利用者さんの老いも若きも一緒に踊るのは楽しいひとときでした。

ご利用者さんたちの≪楽しかった!≫の声と笑顔が 来年もまたやりましょうね、の声と共にこの日の終わりを惜しむのでした。

そしてその翌週月曜日。2階失語症フロアでは御神輿の解体作業が急ピッチで進みます。

屋根を外す人、缶を外し袋に入れる人、お花を外す人、お花についた針金をはずす人、束ねる人。解体されたおみこしはそれぞれの収納場所へ。

あっという間の出来事。職員が手を出す暇もありません。何て仕事上手な方達!

また来年も皆様のご活躍を期待しております!!

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憂い顔と笑顔2015年8月18日

こんにちは。富家リハビリセンター川越です。

Tさんは事業家で町の振興にも尽くし、還暦記念のパーテイーにはたくさんのお友達の前で、美しいテノールの歌声を披露しそれをCDとして記念に配るほどの歌の名手でもありました。

ところが脳梗塞を起こしてそこから立ち直ったものの、右マヒと音やことばを聞き分けるのが難しく意味のある言葉を話せない失語症になりました。

しかし好きな歌はいまでも思い出してそのメロデイーを口ずさみ、皆さんと歌うときには歌詞の一部を言いながら歌ったりできます。

この日は「雨降りお月さん」の歌を歌ってからSTがその音符をお見せすると、わかる、わかる、というように指で追って行きましたが、途中で、それをやめ、首を振って、うつむいて黙ってしまいました。

その沈黙に込められた悲しみが、こちらにも伝わってきて胸を突かれる思いでした。

ところが、2時間くらいたったレクリエーションの時間に、お隣のLさん、この方もいつもSTが質問したり答えを要求すると「これ(書いてあること)はわかるけど何言ってるか全然分かんないんだ」とおっしゃり、語音の弁別、聞き分けがむずかしい方ですがこのLさんが話し始められると Tさんの表情がぱっとやわらぎ、冗談を言い返すように笑顔で、うれしそうに、何か話しかける様子です。

そういえば今朝もそうでした。お二人の気持ちはよく通じあっているのでしょう。

言語の実習生さんも「TさんとLさんは仲がいいんですねー。」というほどです。こんな風にTさんは状況を理解し、相手の気持ちをつかむことがとてもお上手で、いつも穏やかなその笑顔は周りの人たちも微笑ませてくださいます。

富家リハセンター川越の合言葉は「笑顔と仲間」。そんな言葉にぴったりのひとときを作って下さるのは今日もここにいらっしゃるお一人お一人です。

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こんにちは。富家リハビリセンター川越です。

 

夏野菜たちが育ち盛りで・・・たくさんのトマト・きゅうり・なす・枝豆・かぼちゃ・スイカなどができています。

採りたての新鮮野菜は、その日のご利用者様のおなかに入っていくことが通例ですが、50ナラティブでお持ち帰りもしています。

見学に来て頂いた方にも持ち帰りサービスはじめています。みなさんとっても喜ばれているんですよ。

 

さて、畑といえば実がなる喜びはそれはもう何よりもかえがたいのですが、この梅雨明けと共に雑草が伸びる伸びる・・・。

それはもうすごい速さでなんです。

今日も午前中から「草むしりをしよう!」と利用者の皆さんにお声かけから始まりましたが・・・この暑さの中ですから「暑いからねぇ~」「もう少し曇ってたらいいのになぁ」と

あんまり気乗りしないお返事・・・。でも、でもおひとり「やるかぁ」と言ってくださり草むしりを始めたのでした。

そこにはかぼちゃが育っていたのですが、スタッフの私がなんと根きり鎌で切っちゃったんです。

もうどうしよう・・・と思いながらデイサービスに戻り利用者の皆さんに涙ながらに告白したのでした。

利用者の皆さんはほんとに優しくて・・・落ち込む私を慰めてくださいました。

「このくらいが食べごろだよ。「きっと美味しいよ」「もう少し日を置いてゆでたり、味噌汁の具にするといいよ」といっぱいアイディアをくださって、ありがたい限りです。

切ってしまったかぼちゃは下の写真のものです。もう少し慎重になっていれば、もっと大きくしてあげられたのに~!

次の草むしりはもっと慎重にやります。超!超!反省した1日でした。

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こんにちは。富家リハビリセンター川越です。

どこかのデイサービスで行ったアンケートがあったので、お帰りの前の数十分を使って同じ質問をしてみました。「その通りだと思う方は手を挙げてください」といって読み上げると・・・

質問 どのようなリハビリがしたいですか?

個別の歩行訓練 遠慮がちに挙手1 その他首をかしげる

数字で効果が実感できるリハビリ 0 「数字で効果って・・?」と首をかしげる数人

リハビリの専門家に1対1でやってもらいたい 0

 

Sさん「専門家って先生はここにいっぱいいるんですか?」

介護士「ここに一人だけ言語の先生がいますよ」

Sさん(ご利用歴8年)「前に写真をとって(それについて書く課題を)やったけど、結局、自分でやりたいことでないと(続かない)」

ほかの方もうなづく

ST「そうですね。ここではご自分のやりたいことをやってその中でお友達ができたりするのが楽しいし、そうやって言葉も伸びていきますね」

皆さん、そうそう、とうなづく

 

失語症のリハビリってなんでしょう。

まず理解力を伸ばすこととSTの遠藤尚志先生はおっしゃいます。

大切なのは「内的動機づけ」「意図の形成」。「楽しいからやろう」「もっとやってみたい」という気持ちがまず心に起こることです。

ことばでのやり取りができなければ身振りでも文字でもまなざしでもいいからコミュニケーションを多くとること、楽しんでやる活動の中でそれらはより多く発揮できるでしょう。

当施設の失語症デイのご利用者さんたちは目に見えてリハビリだ、と分るような、数字で結果があらわせるようなリハビリが本当のリハビリだとは思っていらっしゃいません。

自分たちがいい、と思いもっとやりたい、と思うことを続けていく中で、これでいいのだ、と御自身で思えるものができてくる、その過程で言葉が伸びてくる それを同じような悩みを持つ仲間と一緒に感じていらっしゃるのです。

その過程を一緒に走っているのがSTです。横で一緒に走っているのでこれがリハビリの先生だ、と思ってはいらっしゃらないようです。

先生臭くなると、もうやめよう、やめよう、ということになります。眠くなってきます。

自分がわかること、本物だ、と思えることを失語症の方達は鋭く見分けていらっしゃいます。

いまここで生きている、その真剣さで、STも看護師も介護士もお一人お一人にかかわっているのか、こちらが真剣に耳を傾け、心を開いて、その方が言いたいこと伝えたいことを聞いているのかをとてもよく察していらっしゃいます。

 

富家会の理念である「されたい医療」「されたい看護」「されたい介護」につながって行く

誠実な生き方、心の通う仕事をこれからも日々目指して努力していきたいと思います。

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