富家在宅リハビリテーションケアセンター 居宅介護支援室 田口三枝子です。
私が介護の仕事に携わったのは45歳の時でした。二人の娘も大学を卒業し就職したので、
思いっきり働くことにいたしました。仕事についたのは特別養護老人ホーム。
資格もない状態で雇っていただき3年後には介護福祉士、
5年後には介護支援専門員を取得すると心に決めて働き現在に至ります。
はじめて介護の仕事をしたのですが、利用者様の様子に驚くばかりでした。
本当に別世界でこれが現実かと驚きました。
夜中にトイレでシャワーが出ないと全裸で 流す を押している人、
歩きながら次々と洋服を脱ぎ全裸で歩く人、自分の便を触ってあちこちつけている人、
「家に帰るんだけれども。」何百回も言いに来る人。
この不可思議な状況についていけず頭がおかしくなるのではという世界でした。
先輩の介護士さんたちに教えて頂きながら、自分自身も落ち着いてきました。
私の尊敬する介護士さんは、何百回も「家に帰らなければならない。」
という方にはホワイトボードにバスの時間と書いて置き
「〇〇さん、次のバスはお昼ごはんを食べてから出ますので、それまでお待ちください。」
と言いお昼を過ぎるとホワイトボードの時間も書き直して
「〇〇さん、夕食を食べてからバスが出ますから、それまでお待ちください。」夕食後はまた、
ホワイトボードを直して「〇〇さん、明日の朝、一番のバスで帰りましょうね。」と介護士みんなで同じように対応していました。
メディカルホーム苗間の方々も職種を問わず、とてもやさしく暖かい方々です。
そうでなければこの仕事は続かないでしょうし、できないのかもしれません。
私のケアマネージャーの仕事もたくさんの方々に助けて頂きながら成り立っており感謝しております。
また、プライベートでは私の両親も介護保険を利用しています。
最近は両親が喜ぶのと認知症も進んでいるので週2回、実家に泊まり私が夕食と朝食を作り一緒に食べています。
両親の困ったことを実体験することで利用者様のこと、
ご家族の気持ち・ご苦労が良く分かるようになり仕事に役立っております。
娘二人は結婚し近所に住んでいるので幼稚園の送迎時などに両親の顔を見に寄ってくれたり、
日中子供を連れて遊びに行き様子を見に行ってくれるので助かります。
また、昨年、自治会の会長を受ける方がおらず受けてしまったのでプライベートもハードになりました。
我が家の愛犬は2匹おり主人が散歩に連れて行っています。
毎日、精一杯、生きてるなぁと思う今日この頃です。どうぞ、よろしくお願い致します。
写真は自宅のプーさんと足の悪い母の為に購入した介護用自動車と愛犬です。