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「オレンジカフェ」2015年10月8日

こんにちは 富家病院 臨床心理室です

唐突ですが、「オレンジカフェ」ってご存知ですか。
これは認知症ケアの施策の1つなのですが、認知症のご本人、ご家族、行政、医療者、介護関係者などが集まって、お茶を楽しみながら、ゆっくり語り合う場です。
先日、医療連携機関のグループホームで行われたオレンジカフェにお邪魔して“ナラティブ”のご紹介をさせていただきました。

20151008

せっかくなので、そこにお住まいの吉本さん(仮名)のナラティブムービーを作って皆さんにご覧頂きました。

ナラティブムービーとは、その方が生きてこられた 「物語」を写真を中心に動画仕立てにしたものです。

吉本さんは「僕が主演の映画だね」とおっしゃっていましたが、まさに人生の物語をまとめるということかもしれません。

吉本さんとはムービーの制作をきっかけに数時間お会いしただけでしたが、その人生に思いを馳せながらムービーを作っていると、ちょっとしか会ったことがないのに、とても温かい気持ちになれました。

さらに当日の上映した時には、自分で作ったのに自分で感動してしまいました。

制作を一緒に行った施設職員さんは「作る中で吉本さんとの関係が深まった。作る過程が大切なんだと思う」と話されていました。

また、参加された方からは「高齢者の介護や看護には良いイメージがなかったけれど、癒やされた、安心した。」という感想を頂きました。

ナラティブの活動は、ご本人も周りの人たちも皆を癒やし感動させる力があるなと改めて実感した1日でした。

カテゴリー:富家病院

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