富家病院 臨床心理室 山本です。
今日は
ある患者さまとご家族のナラティブをご紹介します。
当院に7年ほど入院されているAさんのご主人は
毎日朝早くから夕方まで奥さまの面会にいらっしゃいます。
院内のアートセラピーにも毎回ご夫婦で参加されており
まさに ”おしどり夫婦”
そんなご主人
12月に体調を崩して他院へ入院されました。
しばらくお姿を拝見できなかったので心配していたのですが
先日ついに
ご主人が入院先から外出して面会にいらして
久しぶりにお会いしました。
「体調はよくなりました。これから退院に向けてたくさん動いて体力をつけないと」と
笑顔で語られ こちらもひと安心です。
数日前に迎えた誕生日の記念写真を撮る前に
やさしくAさんの髪を梳かすご主人。
「ああ、ママ(Aさん)の世話している時が一番幸せだなぁ」と
つぶやく姿に夫婦のきずなを感じ、その場にいたスタッフ皆が胸を打たれました。
帰り際
「もう少しよくならないとママを心配させちゃうから、頑張らないとですね」
とおっしゃっていたご主人。
またご夫婦そろって過ごせる日を楽しみに待っています!