富家病院 透析室勤務の仙波です。
透析治療をするには多くの人は太い針を2本刺さなければなりません。
苦痛を伴う辛い治療です。
そんな時、患者さんのYさんは針を刺す時も抜く時もおまじないを一緒に言って欲しいと言います。
1本目の針を刺す時は「痛いの痛いの飛んで行けー」と2人で言います。
「飛んで行ったね」と声掛けするとYさんは「日光まで飛んで行った。」と。
2本目の針を刺す時も「痛いの痛いの飛んで行けー」と言います。
「今度はどこまで飛んで行ったんですか?」と伺うと
「仙台まで飛んで行った」と言うエピソードがあります。
週に3回、治療の度に“痛いの痛いの”はどこかへ飛んで行きます。
次はどこへ飛んでいくのかな。Yさんと痛みの旅は続きます。
それに寄り添っていくのが私たちの役目なんだと思います。