皆さんこんにちは。富家病院 臨床心理室 山本です。
当院の心理士は院内だけでなく、グループ内の施設にお邪魔して
患者さまの個別の心理的ケアを行ったり、
施設の職員さんと協同してよりよいケアの方法を検討したり、
集団精神療法の一つであるアートセラピーを行ったりと、
さまざまな活動を行っています。
病院の向かいにある「富家デイサービスセンター」に
アートセラピー実施のためお邪魔したときのことです。
セッション開始前も皆さん色々な活動に取り組んでいらっしゃいます。
脳トレパズルやドリルに打ち込む方、職員と体操に励む方と、
周りの参加者さんとお話しする方、さまざまです。
今日わたしがご紹介するSさんは塗り絵を楽しんでいらっしゃいました。
5月の端午の節句にちなんだカブトと、きりっとした顔の猫のイラストを
黒で統一して塗られていて、とても素敵です。
近寄って作品をよく見ると、名前欄に「くろちゃん」とあります。
??
Sさんそんなあだ名があったのかな…?
はっ!!
この子の名前だったんですね…!!
塗り絵の猫にまで命名してあげるまじめなSさんのやさしさとかわいらしさに胸を打たれ、
しばらく思い出してはニヤニヤしていた私でした。