こんにちは。臨床心理室の野村です。
今日は5月5日(こどもの日)にちなんだ、アートセラピーの様子を一部ご紹介させていただきます。
アートセラピーは作品作りを通して行う集団精神療法のひとつとして、各施設で定期的に行っております。
これは4月末に行ったセッションです。
この日は『こいのぼり』をテーマに作品を作りました。
各々作っていただいた作品を本物のこいのぼりのように飾り、皆様に感想をお伺いすると、
「いいよ、きれいだね」
「大家族でにぎやかなのができたね」
「気持ちよさそうに泳いでるじゃない」
などなど、肯定的な感想が飛び交っていました。
最後に完成した作品を皆様と味わっていると不意に
「いらかの波と雲の波~♪」
と口ずさむ綺麗な歌声が聴こえてきたので、
思わず私は<いい歌ですね。何という歌ですか?>と尋ねると、
参加者全員から「えーっ知らないの!?こいのぼりの歌だよ!」とツッコまれました^^;。
<屋根より高い~♪じゃないんですか?>と私が聞くと、
「こいのぼりの歌はもうひとつあって昔はよくそっちを歌ったんだよ」と言い、
参加者全員で「いらかの波と雲の波~ …こいのぼり~♪」と歌って教えてくださりました。
歌い終わると自然と拍手喝采が起こり、和やかな雰囲気でこの日のアートセラピーは終了しました。
アートセラピーを行っていると、一人ひとりが持っている力とグループとして補いながら
バランスを保とうとする力といったさまざまな魅力を体感することができます。
今後も皆様とできるアートセラピーの時間を大切にしていきたいと思います。