こんにちは。臨床心理室の寺上です。
暑い日が続いていますが、体調はいかがでしょうか?
本日は「立秋」ですが、秋の気配を感じられる日はまだまだ先になりそうですね…。
暑さに負けないよう、栄養・水分補給、睡眠をしっかりとって、乗り越えていきましょう。
さて今日は、少し前の話にはなりますが、
70代男性Aさんとのかかわりのなかで印象的だったエピソードをお話ししたいと思います。
Aさんは周囲の患者様のことをよく見ていて、可能な範囲で手助けをしたり、お声掛けをされていました。
ご自身も入院生活で大変な状況の中、周りの方にまで気を配れる心のあたたかさに私は心を打たれました。
そんなAさんですが、自室では不安そうな表情をされることや、
今後のことについて悪い方ばかりに考えてしまうと悩まれる姿もありました。
しかしある時、「自室でじっとしていると考えてしまうから、俳句をつくっているんだ!」
と笑顔で俳句を詠んでくださいました。“かたつむり わがリハビリと 前進だ”
Aさんは最後まで悩みながらも懸命にリハビリに取り組まれ、無事にご退院されました。
私は患者様の言葉や姿に励まされることが多くあると感じております。
そのため、私自身も、患者様が安心した生活を送れるよう、日々精進して参りたいと思います。