こんにちは。富家病院 相談室 木田です。
5月に入り、連休後半の今日。
ここ最近は風が柔らかくなって、朝日も早く顔を出し、浅い春の芽吹きから初夏の深緑に変わるまで、この季節にしか出会えない景色になっていますね。
私が所属している相談室では、病院の先生やソーシャルワーカー、ケアマネージャー、ご家族様…と、様々な方から入院相談を受けています。
先日、一緒に同居しているご家族より、
90代の女性が、穏やかに在宅で、ご家族に見守られながら最期を迎えたと聞きました。
当初は、自宅での介護が困難になったら入院させて欲しいとの相談でしたが、ご家族の献身的な介護、懇切な在宅医や訪問看護のきめ細やかな対応で、長く苦しむことなく旅立たれたと聞きました。
お会いする機会はありませんでしたが、ご家族の話より、これまで接して来たしゃんとされた90代の方と同じく、とても魅力的な方と想像できました。
90を超えてなお自然体に生きられている方たちは、語らずとも様々なものを見て来たことがうかがわれ、遥かな人生の先輩として、私たちに数多くの教えや学びを与えてくれます。
そうやって考えると、確かに認知症の問題などもあり、年を重ねるということは幸せだと一言では語れないものではありますが、誰にでもそれぞれのギフトが与えられていて、長生きもまたそうなのだと思います。
年を重ねないと見えないものってあるんですね。