こんにちは。富家病院 臨床心理室 山本です。
昨年の今ごろの話です。
ものわすれ外来で診察や認知機能検査のお手伝いをさせていただいていた
担当の患者さま(Aさん)がけがをされて当院に入院されました。
心配しましたが、入院してからは元気そのもの。
病棟のホールではいつも患者さまの輪の中心にいて、笑顔でお話しされています。
そして、私が病棟でお会いするたびに
「あらぁ~あなた初めて会ったけど感じがいいわぁ~!
今日からお友達になりましょう!」と声をかけてくださいます。
毎回”初めて会った”になってしまうのをちょっとさみしく思いつつも、
そのやりとりを毎回楽しみにしていました。
2月のある日 翌日早朝に退院してしまうため、前日に挨拶しにいきました。
明日退院になることはちょっとあいまいな様子でしたが、
「あなたのことが大好きなの。”これからも”友達でいましょうね!
ごちそうするから、桜が咲くころになったら上野にあんみつを食べに行きましょうよ」
とお話してくださいました。
偶然だったかもしれないけれど、退院前日の”これからも友達でいましょう”の言葉が、
いままでのかかわりの積み重ねの成果のように思えて、うれしく思いました。
Aさん、もう1年がたってしまいますが…あんみつのお誘い、いつまでも待ってますね!