こんにちは。臨床心理室の山田です。
厳しい寒さが続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は先日お会いした80代女性Aさんとのお話を紹介させていただきます。
Aさんはよく母親のことをお話されます。
現代のように医療が十分行き届いていない戦後に若くして天国へ旅立ってしまったそうですが、
Aさんは悲しみや寂しさよりも、一緒に過ごした楽しい思い出や母親の尊敬できるところをたくさん語ってくださいます。
「縫物がとっても上手でね、私のためにコートを作ってくれてたの」
「料理好きでいつも美味しいご飯を作ってくれたんです」
「誰にでも優しくてみんなから好かれる人だったの」
「頭が良くて物知りだったから色んなこと聞いてました」
「私にとって母は憧れだったんです」
などなど…
Aさんはいつも懐かしそうにではなく、つい最近のことのように生き生きとお話されます。
きっと母親との記憶はAさんの中に鮮明に残っているんだろうなあと思いながら聞かせていただいています。
どんなに時間が経っても色褪せることのない思い出…
きっとそんな素敵な思い出があれば、Aさんのように悲しみや寂しさに負けずに元気で過ごせるのかもしれませんね。
Aさん、また聞かせてくださいね!