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素敵な作品2021年6月4日

こんにちは。臨床心理室の山田です。

6月に入り雨の日が増えてきましたね。今回はお家で過ごす時間が多くなるこの時期にぴったりなお話をご紹介したいと思います。

80代女性Aさんのお部屋にお邪魔させてもらった時のことです。

<Aさーん!>と声をかけますが返事がなく、どうしてだろう??と思ってよくみてみると、机に向かって真剣に何かしているよう。

もう一度お声をかけると、「あらごめんなさい、集中しすぎて気がつかなかったわ~」とにっこり。

何をしているのかうかがうと、「最近ね、丁寧に塗るのに凝ってるのよ~」と言いながら綺麗に塗られた塗り絵を見せてくださいました。

あまりにも細かく、色彩豊かに綺麗に塗られていたので<わあ!>と驚いてしまいました。

最初は「塗り絵なんて疲れるだけ」、「塗ったって綺麗にできやしない」と思っていたそうなんですが、

丁寧に塗ったら綺麗な作品になって、「塗り絵にはまっちゃったの!」と教えてくださいました。

Aさん曰く、素敵な作品をつくるコツは「誰かにあげようと思うこと!」だそうです。

誰かのために思い思いに作品を作るなんて…そりゃあ素敵な作品ができるはずですよね。

作品によっては完成に何日もかかるそうで、「時間はたくさんつかっちゃうけど、それだけ良い作品になるの」とAさんは言います。

この日は退出際に「よかったらどう?」と、何日もかけて作った作品をプレゼントしてくださいました。

一生懸命時間をかけながら作ってくださった作品。いただけてすごく嬉しかったです。ずっと大事にしようと思います。

お家で過ごす時間が長くなる今、少しでも楽しく過ごせたらいいですよね。

私もAさんを見習って、時間をかけながら素敵な作品をつくってみようかなと思いました。

皆さんも是非やってみてはいかがでしょうか?

 

カテゴリー:富家病院

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