こんにちは。富家病院 透析室 臨床工学技士の矢場です。
私が臨床工学技士になって20年経ちました。
しかし、臨床工学技士という仕事の認知度は低く、自身の仕事を説明しても
わかってもらえないという事を、何度となく経験しています。
そこで、今回のブログでは、臨床工学技士についてご紹介します。
臨床工学技士は医療機器の専門医療職です。病院内で、医師・看護師や
各種の医療技術者とチームを組んで生命維持装置の操作などを担当しています。
また、医療機器がいつでも安心して使えるように、保守・点検を行っています。
臨床工学技士の代表的な業務の一例は、①人工心肺業務、②手術室業務、
③集中治療業務、④心血管カテーテル業務、⑤高気圧酸素業務、
⑥ペースメーカ/植込み型除細動器業務、⑦呼吸治療業務、⑧血液浄化業務、
⑨医療機器管理業務、などがあります。
上記のうち、富家病院では主に⑦、⑧、⑨の業務を行っております。
この3つについて、少しだけ詳しく説明します。
<呼吸治療業務>
肺の機能が働かなくなり、呼吸が十分にできなくなった患者さんには、呼吸を代行するための人工呼吸器という装置が装着されます。臨床工学技士は人工呼吸器のメンテナンス・管理を行い、安全に装置が使用できるようにしています。
<血液浄化業務>
体内に貯まった老廃物などを排泄あるいは代謝する機能が働かなくなった場合に行う治療で、血液透析療法、血漿交換療法、血液吸着法など様々な血液浄化療法が存在します。臨床工学技士は穿刺や人工透析装置の操作などを行います。また、血液浄化に必要なバスキュラーアクセス(穿刺などをする血管)の管理や治療にもたずさわっています。
<医療機器管理業務>
医療施設の様々な分野で使用される医療機器を安全に使用できるように、また機器の性能が維持できるように保守・点検を行います。さらに医療機器を一括管理し、効率的で適切な運用が出来るようにしています。
文章が多くなってしまいましたが、以上が臨床工学技士の業務紹介になります。
少し興味を持ってくださった方は、ぜひインターネットなどで検索してみてください。
自分の仕事をためらわず名乗れるように、
臨床工学技士の名前を広めていきたいと思います!