こんにちは。富家病院 透析室の 林(温)です。
皆さんは『ナラティブ・ホスピタル』という本をご存知でしょうか?
今日は、その本の第2章に書かれている『ナラティブ(物語)の階段』
をご紹介したいと思います。
富家病院には患者様・入居者様の写真が一面に飾られている階段があります。
富家病院や関連介護施設に入院・入居された方々が、その間に見せた様々な
表情を写真に撮り、額に入れて飾ってあるのです。
カメラに向かうさまざまな笑顔は、慢性医療や介護の意義をストレートに
私達に教えてくれます。
私も透析患者様を病室まで迎えに行く際はこの階段を通っていくのですが、
思わず足を止めて眺めてしまう写真があります。
どれも素敵な写真ばかりですが、この写真の2人は何を話しているのだろう、
2人の間にはどれほど優しい風が流れているのだろう、と想像せずには
いられません。
この階段を通る度に、沢山の方々の物語の一端に関わってきた
富家病院の先輩方の思いを引き継いでいくことの大切さに気づかされます。
写真左:階段の壁面は、患者様のナラティブ(物語)で溢れています
写真右:時間の許す時は、思わず足を止めて見入ってしまう写真のひとつ