富家リハビリセンター川越 言語聴覚士の山口礼子です。
Bさんは
思うようにすらすら話せないのですが
グループの中で
いつもご自分の考えをはっきり出され
STや介護士が ちょっと違う意見を出そうものなら
「なんだよ!」と大きな声で威嚇されます。
しかし
グループの中では
全部の人が喜んで参加しているかどうか
ということに常に気を配っています。
野菜の収穫 [H28.10]
ことばのビンゴゲームでは
字を書くのが苦手な方の代筆をしたり
展示物の制作では
一人一人が熱心に仕事にかかっているのを
みると満足そうに≪これでいいんだ≫と
うなずいていらっしゃいます。
これまで何回も川越市の友の会に
参加させていただきましたが
失語症のご本人が会長で
会を進行してゆかれるのをみて
私達のところもいつかはこういうグループになるといいな
という夢をもっていました。
それが今実現し始めていると感じます。
Bさんは
ご自分が送迎車によばれてお帰りになるとき
さりげなく一人一人の方に近寄り
何かおっしゃりながら
その方の手を両手で握りしめ振りながら
あいさつをされます。
握られた方は
びっくりして
それから二人で何か通じ合った
という様子で別れて行きます。
あの握手はなんだろう。
舞台が終わった時
主役の俳優さんがひとり一人と握手して去ってゆく
そんな場面を想像してしまいました。
そして
遠藤先生が失語症ライブでおっしゃっていた言葉が
重なります。
「一人一人が主役」そんなグループが生まれ始めています。
朝の司会者に「やったね!と握手[29.1]