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晩秋のある日の失語症デイ2014年12月23日

こんにちは。富家デイサービスセンター川越です。

その日はじめて来られたAさんが取り出したノート。そのどのページにも単語や文章がぎっしり並んでいます。そして「ぜーんぜんわかんないんだ」

それを見たお向かいの席の御利用歴1年のBさんも「おんなじだ、おれも」とこれまたびっしり書かれたノートを取り出され、ふたりで見比べて「そうそう」とか「わかんねーんだよな」「まったくわかんないんだ」。言葉の割に意外に明るい雰囲気。御利用歴1か月のCさん、9年のDさんもじっと見て聞いています。

ST「すごいですねー、先生になって これを使ってみなさんに教えて下さいよ」「いや~」と頭を掻くAさん。その後の活動にも常にイニシアチブをとられ 一区切りごとに背筋を伸ばし きっぱりと「よしっ、終わり」と言われる。皆くすくす笑いながらそれに従い和気あいあい。帰りの送迎車の中でAさんは「今日は面白かった」とおっしゃってくださったそうです。

失語症デイのフロアは いらっしゃる方それぞれの個性が生きて、ありのままでいられる居心地の良さ、このままでいいんだという自信、仲間のやさしさ。そんなものにいつも囲まれています。

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