富家リハビリセンター川越の言語聴覚士山口です。
失語症の方達のグループの陶芸指導をしてくださっている陶芸家の榮一男先生はご自身も脳血管障害の後遺症で右片麻痺があり言語障害もお持ちですが熊本のご出身です。
このたび故郷の震災支援の個展を志木市にあるギャラリーで開かれました。
部屋の戸を取り払って歩道にはみ出しそうに飾られた大きなオブジェ。
徳利は木の幹で作った筒に並べられ、高貴でやさしさに溢れた気品ある作品の数々は室内室外の仕切りのない部屋の机や棚に整然と並びそこは本当に心地よい芸術空間でした。
中でも「祈り」と題された少女の像は東日本大震災の後に作られたものだそうでその表情は何とも言えず心打たれるものでした。
先生は病気を通していろいろな人と出会うことができた、とおっしゃっていました。次回の個展は坂戸で開かれるそうです。