こんにちは 富家在宅リハビリテーションケアセンター透析 看護の溝渕です
新型コロナウイルスによる自粛は解除されましたが ウイルスがなくなったわけではなく
どの部署の方々も感染に気を付けて日々の業務に取り組んでいる事と思います
そんな中 私は クリニックに就職して一年半となり 病院理念である
「されたい医療 されたい看護 されたい介護」の取り組みのあり方を実感できた
一人の患者様 N様のお話をしたいと思います。
nさまは認知症を患っているため血液透析がどのようなものか理解する認識が少し劣っています。
血液透析を行うためには針を2本差した状態を3時間から4時間保たなければ
なりませんが こちらを理解することができない状態です
以前の病院勤務経験のある私には「抑制」という取組しか考えられなかった中で
クリニックでは N様に手作りの割烹着を着てもらっています
針を刺した後は割烹着の首元から回路を通して針と接続し、
N様の視界には入らないよう 3時間半の透析を行います
N様はいつも「私 割烹着大好きなのよ」と笑顔で話されながら
割烹着を喜んできてくれます
針を刺す時には たまに「痛いです 痛いです」と言葉を発しますが、
刺した後は「ありがとうございます」と言葉が聞かれます。
また 来院時には私の顔をみるなり「元気?あえてよかったわ」と私より先に
笑顔で話しかけてもらえることもあり、私はN様に元気をもらえています
このように
N様が嫌がらずに週3回の透析に来ることができるのも 透析が嫌なもの
という認識になっていないからなのでは?とわたしは実感させられました。
私自身がN様の立場になったとしても押さえつけられて透析を行うより
大好きな割烹着を着て3時間半苦痛なく透析を行えること
これは私自身も されたい看護 だと思いました
血液透析をしなければ死につながる その理解はできず
でも その血液透析を行うことを苦痛に感じる
そのような気持ちにならないようにこれからもスタッフ一同で試行錯誤しながら
患者さまのされたい看護を日々行っていきたいと思います