富家在宅リハビリテーションケアセンター、居宅介護支援室の合田です。
ブログのテーマを考えている最中、
なんてことない日常生活動作(うがいで前屈みになった時に左腰に痛みがっ!!)でぎっくり腰発症。
そこで、今回はぎっくり腰について、又、その予防法をご紹介したいと思います。
何かの拍子に突然腰が痛くなり動けなくなってしまう。
そんな恐ろしいぎっくり腰、正式には急性腰痛と言います。
読んで字の如く急激に発症した腰痛を指し、何の前ぶれもなく突然起こるので、
ヨーロッパでは、その激しい痛みから「魔女の一撃」とも呼ばれています。
多くは一週間~二週間程度で自然に回復していきますが、
時間経過によって改善が見られない、または下半身に痛みやしびれと言った症状が出現した場合などは
椎間板ヘルニアなどの病気が隠れていることがありますので要注意です。
イギリスの医学誌に掲載された研究に、ぎっくり腰をした患者さんを、
①「ベッドでの安静」
②「治療家による施術を受ける」
③「できる限り通常の日常生活を過ごす」
という3グループに分けて経過を追ったものがあります。
その結果、③の「できる限り通常の日常生活を過ごす」よう心掛けたグループが最も回復が早く、
①の「ベッドでの安静」を行ったグループが最も回復が遅かったという意外な結果となりました。
ということで、痛みがあるうちは無理は禁物ですが、痛みが和らぎ始めた頃から、
できるだけ早く普段どおりの生活に戻すことが大切のようです。
又、腰痛予防には、腰を支えるための筋力アップ運動や、
筋肉や靭帯を柔軟にするストレッチ運動が適しているそうです。
その中の一つ「キャット&カウ(猫のポーズ)」は、腰痛予防だけでなく、
自律神経が整えられ、リラックス効果やストレス解消効果もあるそうですので、
早速、私も日常のストレッチに取り入れてみたいと思います。
① 四つん這いになり、肩の下に手が、骨盤の下に膝があるようにする。
② 反り腰にならないように、おへそを軽く引き上げ、背筋を伸ばす。
③ ゆっくりと息を吐きながら背中を丸めて尾てい骨を下に向ける。目線はおへそへ。
④ ゆっくりと息を吸いながら、尾てい骨を上向きにして背中を反らせ、胸を開いて視線は天井。
⑤ 呼吸と共に3~5セット繰り返します。
ぎっくり腰は、誰にでも起こる可能性のある身近な病気です。
又、一度起こってしまうと何度も繰り返すことがありますので注意が必要です。
日頃からの予防がとても大切となりますので、
日常生活動作の一つ一つにも腰痛予防の意識を持ちながら、
怪我を予防して楽しく過ごしたいものですね。皆様もご自愛くださいませ。