メディカルホームふじみ野 山﨑万寿美です。
先日、70代のALSを患っている方が入居されました。
定年までお仕事を続けられ、バリアフリーのマンションを購入された直後に発症したそうです。
訪問サービスを利用しながら胃ろうを自己管理して過ごしていましたが、
いよいよ自力での生活が困難となりご友人、ご家族と共に入所されました。
球麻痺症状があり、会話が出来ないので普段はタッチパネルや
スマートフォンを利用してコミュニケーションを取っています。
室内に手すりをつけたり、ウォシュレットの位置を変更したりして、
できる限り自分のことは行ってもらえるよう工夫していますが、
便秘が続き、以前使用していた内服薬を投与すると、失禁してしまったとのこと。
「今まで出来ていた事が出来なくなって悲しいのですね」と
声をかけると嗚咽しながらうなづいておりました。
経管栄養とバイタルサイン測定以外では、
あまり訪問看護の機会がない方ですが、意識はしっかりしている方です。
今はコロナウイルス感染予防を避けるため、厳しい面会制限があります。
家族や友人の方々も気軽に顔を出せなくなっている環境で、
入居者の皆様も気持ちが落ち込んでおります。
身近にいるスタッフには、より一層温かな声がけや対応が求められているように感じます。
忙しくなるとついおろそかになってしまいますが、
「されたい看護」の精神を忘れないよう、気をつけて対応していきたいと思います。