こんにちは。富家病院栄養科 矢野です。
「ナラティブ・ホスピタル 」より、一部抜粋いたします。
『慢性期病院の役割とは何か。それは なるべくケアを通して、そしてケアの過程でのQOL(生活の質)を上げること。病院にいる時間もまたその人の人生として、尊重することが大切なのだといえるでしょう。慢性期病院は、長期間通ったり入院したりした結果、その患者にとって最後の病院になるかもしれない場所だからです。・・・』
患者である前に人である。医療従事者は、治療に関心がいくばかり、「その人らしさ」を忘れがちです。もちろん、治療が二の次というわけではありません。患者の最期を、その人らしい終わり方で見送れたら、と思います。
患者の状態を診ていく、という先には、人生の先輩と関わることへの感謝と愛情を持ち、医療従事者として、どのように接していくべきかを意識しながら業務にあたることが、必要なのだと感じました。